今回は、Signals Music Studioが解説する「ダークで怖いサウンドの作り方」をまとめました。
映画音楽やゲーム音楽、ハロウィン関連のコンテンツなどで、相手に恐怖を感じさせるホラー系エフェクトの作り方をご紹介します。
高価な有料プラグインなどを使わずに、今日から誰でも実践できるテクニックですので、ぜひお試しください。
怖い不気味なホラー系エフェクトサウンドの作り方4つ

今回ご紹介する怖い不気味なホラー系エフェクトサウンドの作り方は、こちらの4つです。
作り方4つ
- バックマスキング
- リバース&リバーブ
- スローダウン
- セルフリバース
それでは、1つずつ解説していきます。
怖いホラー系サウンドの作り方1.バックマスキング(Back Masking)
怖いホラー系サウンドの作り方1つ目は「バックマスキング」です。
音を逆再生させることで、楽曲に隠されたメッセージを残す方法です。
例えば、こちらのサウンドをお聞きください。
普通に演奏しているギターに、逆再生した人間の声を混ぜたものです。
人間の声が逆再生されているだけで、とても不気味に聞こえます。
ちなみにこの音を元に戻してみると、このようになります。
実は英語で「チャンネル登録をお願いします」と言っているだけなのですが、逆再生するだけでとても怖い印象になります。
実はこの逆再生の手法は昔から使われており、eloやビートルズなどのアーティストが実際に楽曲で使っています。
怖いホラー系サウンドの作り方2.リバース&リバーブ
怖いホラー系サウンドの作り方2つ目は「リバース&リバーブ」です。
特にボーカル(人の声)に対して使うと効果的で、リバーブ音を含めて逆再生される方法です。
ポイント
- 元のオーディオデータにリバーブをかける
- リバーブ音を含めてバウンスする
- バウンスしたオーディオデータを逆再生させる
例えば、「ストロベリー」と発音した元のオーディオを使った例がこちらです。
この手法は昔のゲームでも使われており、当時ゲームをプレイした子供たちも恐怖を覚えたサウンドです。
このサウンドは、親しみを感じやすい人間の声であるにも関わらず、逆再生しているのでどこか「得体の知れないもの」のような印象もあるので、「人間の声だけど、何かがおかしい…」と脳が混乱し、恐怖を感じます。
先に逆再生させるとまた新しいサウンドになる
このテクニックは、先にリバーブをかけてから逆再生させるのではなく、先に逆再生してからリバーブをかけ、その後もう一度逆再生させると、また新しいサウンドにすることができます。

手順
- 元のオーディオデータを逆再生させる
- 逆再生させたデータにリバーブをかける
- リバーブをかけたデータをさらに逆再生させる
このようなサウンドになります。
チャイム系のサウンドを逆再生するのもおすすめ
ちなみに、チャイムなどの金属系のサウンドを逆再生させるのもおすすすめです。
例えば、ウィンドチャイムを逆再生させるとこのようになります。
逆再生は部分的に入れてもOK
逆再生させたサウンドは、フレーズのところどころに入れても効果的です。
例えばこちらのトラックには、逆再生させたサウンドをボーカルがいなくなったタイミングでフィルインのようにして入れています。
逆再生はうまく合わないときもある
逆再生をさせた後にどんなサウンドになっているかは、逆再生してみないとわかりません。
そのため、「逆再生してみたけれどなんだか合わない…」という時もあります。
逆再生はトライ&エラーが基本ですので、まずは一度やってみて、合わなければ元に戻せば問題ありません。
怖いホラー系サウンドの作り方3.スローダウン
怖いホラー系サウンドの作り方3つ目は「スローダウン」です。
再生速度を落とすことで、不気味なサウンドを作ることができます。
再生速度を落としながらピッチも下げたり、リバーブを加えると、このように悪魔がしゃべっているようなサウンドにもなります。
怖いホラー系サウンドの作り方4.セルフリバース
怖いホラー系サウンドの作り方4つ目は「セルフリバース」です。
これは「逆再生した後の音をマネして自分で演奏し、その演奏を逆再生させる」という方法です。
DAWの機能などを使って逆再生させると、明らかに何かのエフェクトをかけたような不思議な音がします。
しかし、はじめから逆再生をしたときのような状態を模倣して演奏し、それを逆再生させることで「普通に演奏しているように聞こえるのに、どこか変な感じがする…」という不気味さを持たせることができます。
これは映画にも使われている手法で、例えばデヴィッド・リンチの「Twin Peaks」などでも使われています。
撮影の段階では、彼は逆再生をしたときのサウンドを模倣して演技しているため、何を言っているのか全く訳のわからない状態です。
しかし編集の段階でこの映像を逆再生させることで、普通に話しているように聞かせることができます。
とはいえ、やはり普通に話しているときのような完璧なナチュラルさは出せないので、「言葉は理解できるけどどこか違和感がある…」というサウンドにすることができるのです。
ギターでセルフリバースをする例
ギターでセルフリバースをするには、まず、自分が演奏したいフレーズをナチュラルに弾きます。
この演奏を逆再生させ、どのようにしたらこのように聞かせられるかを考えて、「逆再生を模倣した演奏」をします。
(コード進行も反転しますのでご注意ください)
逆再生を模倣した演奏をさらに逆再生すると、楽譜上は正しいのに、どこか違和感のある不気味なサウンドにすることができます。
オクターブ上+2倍速でさらにホラー感を足す
このセルフリバースをするとき、元のフレーズをオクターブ上の音程で演奏し、さらに2倍速で演奏すると、より不気味なサウンドにすることができます。
手順
- 元のフレーズを逆再生バージョン+オクターブ上+2倍速で演奏する
- 演奏したデータをバウンスする
- データを逆再生+オクターブ下に下げる+通常の速度に直す(2倍の長さにする)
この手法は、Dream Theaterの「Misunderstood」という楽曲で実際に使われています。
オクターブ下+ハーフスピードでさらにホラー感を足す
前述の真逆で、元のフレーズをオクターブ下+ハーフスピード(半分のスピード)で演奏することも可能です。
手順
- 元のフレーズを逆再生バージョン+オクターブ下+1/2倍速で演奏する
- 演奏したデータをバウンスする
- データを逆再生+オクターブ上に上げる+通常の速度に直す(1/2の長さにする)
この手法を使っているのが、ビートルズの「In My Life」で演奏されているピアノソロです。
日本で有名な「逆さシンガー」
中田芳子さんは、この「セルフリバース」を使って歌っていることで有名なシンガーです。
ご本人の「誰でもできる逆さ歌講座」では、「Happy Birthday」を逆再生で歌うコツが紹介されています。

例えば「ハッピーバースデー」は日本語読みのローマ字にして反転させると「IEDUSABIPAH」となるので、「イエデサビパハ」のように歌うと、逆再生したときに「ハッピーバースデー」と聞こえるようになります。
怖い不気味なホラー系エフェクトサウンドの作り方まとめ

今回は、怖い不気味なホラー系エフェクトサウンドの作り方を4つご紹介しました。
まとめ
- バックマスキング
- リバース&リバーブ
- スローダウン
- セルフリバース
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