オーディオ

正しいレコード盤のお手入れの仕方【アナログオーディオ入門】

今回は、Vinyl Eyezzが解説する「レコード盤のお手入れの仕方」をまとめました。

別記事「ターンテーブルの間違った使い方」でお伝えした通り、レコード盤には細かいホコリが溜まりやすく、これが再生に影響してしまうため、定期的に掃除をする必要があります。

しかし、レコード盤はとてもデリケートなので正しくお手入れをしないと盤面を傷つけてしまいます。

そこでこの記事では、レコード盤を正しく掃除するための方法をご紹介します。

The BEST Way to Clean Records

レコード盤のお手入れに必要な道具

レコード盤のお手入れに必要な道具は主に5つあります。

1.平らなブラシ(レコードブラシ、レコードクリーナー)
2.ディスクウォッシャーブラシ
3.洗浄液
4.除電ブラシ(アンチスタティックブラシ)
5.ダスタースプレー

それではここからは、これらのアイテムを使ったレコードのお手入れ方法をご紹介します。

レコード盤のお手入れの仕方1.平らなブラシを使う(レコードブラシ、レコードクリーナー)

レコード盤のお手入れの仕方1つ目は「平らなブラシで盤面を撫でる」です。

この「平らなブラシ」は、「レコードブラシ」「レコードクリーナー」などの名前がついており、フェルトなどの素材でできています。

NAGAOKA ( ナガオカ ) / CL120 レコードクリーナー「アルジャント120」

NAGAOKA ( ナガオカ ) / CL120 レコードクリーナー「アルジャント120」

ORTOFON ( オルトフォン ) / Record brush

ORTOFON ( オルトフォン ) / Record brush

この平らなブラシを、レコードの盤面(両面)をやさしく撫でるようにしてホコリを取り除きます。

ブラシを使ったお手入れの例(0:55~)

The BEST Way to Clean Records

盤面を回すように撫でますが、時計回りでも反時計回りでも、どちらでも構いません。

レコード盤のお手入れの仕方2.洗浄液とブラシを使う

レコード盤のお手入れの仕方2つ目は「洗浄液とブラシを使う」です。

先ほどの「1」ではフェルトなどの乾いた布でできたブラシを使いましたが、今度は洗浄液を使ってよりしっかりとお手入れをしていきます。

洗浄液を使うときに使うブラシは「ウェットブラシ(Wetブラシ)」などの名前で販売されています。

NAGAOKA ( ナガオカ ) / WCL222 アルジャントマイクロWETブラシ

NAGAOKA ( ナガオカ ) / WCL222 アルジャントマイクロWETブラシ

洗浄液には「液体タイプ」と「スプレータイプ」のものがありますが、どちらも盤面を濡らすものですので、使用後はブラシを使ってしっかり乾かすことが大切です(放置すると液体がチリのようになって盤面に残ってしまいますので、自然乾燥はおすすめしません)。

audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT634a レコードクリーナー

audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT634a レコードクリーナー

NAGAOKA ( ナガオカ ) / AM-801/2 スタイラスクリーナー

NAGAOKA ( ナガオカ ) / AM-801/2 スタイラスクリーナー

NAGAOKA ( ナガオカ ) / SP-558 レコードクリーニングスプレー

NAGAOKA ( ナガオカ ) / SP-558 レコードクリーニングスプレー

https://youtu.be/q517CL-0Y6U?si=SRbXPcoIT_cOgPPb

上の画像のように洗浄液用のクリーニングブラシの端に数滴だけ洗浄液を滴らし、レコード盤に対して縁を描くようにして盤面を撫でます。

このとき、汚れが気になる方は少しだけ押すようにしても構いません。

またレコード用の洗浄液にはアルコールが含まれていることが多いため、比較的乾きやすくなっています。

洗浄液&ブラシを使ったお手入れの例1:39~

The BEST Way to Clean Records

レコード盤のお手入れの仕方3.除電ブラシ(アンチスタティックブラシ)を使う

レコード盤のお手入れの仕方3つ目は「除電ブラシ(アンチスタティックブラシ)を使う」です。

レコードの大敵はホコリですが、レコード盤に静電気があるとこのような小さいホコリが集まりやすくなります。

そこで、除電ブラシ(アンチスタティックブラシ)と呼ばれるブラシで盤面を撫でることによって、静電気を帯びにくくします。


先ほどの「2」で洗浄液を使ったお手入れをした後にこのようなブラシを使うと、洗浄液の乾きがさらに早くなります。

除電ブラシを使ったお手入れの例(2:50~)

The BEST Way to Clean Records

レコード盤のお手入れの仕方4.ダスタースプレーを使う

レコード盤のお手入れの仕方4つ目は「ダスタースプレーを使う」です。

Amazonやホームセンター、パソコンショップに売っている、パソコンのキーボードなどに使うスプレーを使い、ホコリを吹き飛ばしていきます。



洗浄液を使ったお手入れの後であれば、これによってレコード盤面の乾きが早くなります。

ダスタースプレーはお手入れに必ず必要というわけではありませんが、使うとしっかりお手入れできますので、余裕のある方はぜひお使いください。

ターンテーブルの上でお手入れをしてもOK

今回ご紹介したお手入れ方法の中には、盤面を回すようにしてブラシを使う方法があります。

そのため、ターンテーブルの上にレコード盤をセットし、回しながらお手入れをしても構いません。

ただし、洗浄液をターンテーブルの上にこぼしてしまったり、間違って再生しないようご注意ください。

中古のレコード盤を購入した後はお手入れをしよう

特に中古のレコード盤を購入した場合は、再生する前に一度お手入れをしておくことをおすすめします。

一度開封・使用している商品のため、ホコリが付着している可能性があります。


以上が「正しいレコード盤のお手入れの仕方」でした。

当サイトでは他にもレコードやターンテーブルに関する記事を掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください↓


人気記事

1

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

2

世界的にヒットしている曲の構成ってどうなってるの? 「ヒット曲の公式」みたいなのがあるといいんだけど… 今回はこのような疑問にお答えします。 https://www.youtube.com/watch ...

3

今回は、世界にある「超が付くほど珍しい楽器」を10個ご紹介します。 この中には、ギネス記録を樹立したとんでもない楽器もあります。 みなさんが知っている楽器はいくつあるか、ぜひ数えながらそのサウンドをお ...

4

日本っぽい和風な楽曲を作りたいんだけど、どんなテクニックを使えばいい?「日本の音階」にはどんな種類がある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 英語版wikipediaの「日本の音階」で紹介さ ...

5

Auto-Tuneってどうやって使えばいいの?プロみたいに細かくキレイにボーカルを修正するにはどうしたらいい? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://youtu.be/wMoGX ...

6

音楽におけるアップビート、ダウンビート、オンビート、オフビート、バックビート… 似たような言葉だけど、何が違うの?覚えられない… 今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。 「アップビート」「オフビ ...

7

CメジャーキーとAマイナーキーって、どう違うの? 聞き分け方はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://www.youtube.com/watch?v=lPDVo-7Ua28 ...

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

https://youtu.be/bjqArFjaZLI 今回は、ジャズのスペシャリスト・Kevin Castroが解説する「ジャズの基本コード進行3つ」をまとめました。 ここでご紹介する3つのコード ...

10

今回は、「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。 当サイトでは、これまで数多くの海外プロのDTMテクニックをまとめてきました。 その中でも、特に多くの音楽プロデューサー ...

11

今回は、Sage Audioが教える「カリッとしたボーカルにするためのMIXテクニック」をまとめました。 全部で9個あり、組み合わせて使うことで非常に魅力的な音にすることもできますので、ぜひお試しくだ ...

-オーディオ