今回は、Victor Zottmannが解説する「スマートフォンフィールドレコーディング」をまとめました。
スマートフォン+ちょっとしたアイテムがあれば、誰でも気軽に高音質のフィールドレコーディングが始められます。
どれも数千円程度で購入できるアイテムばかりですので、ぜひ参考にして下さい。
スマホでフィールドレコーディングをするときに追加で必要なアイテム

フィールドレコーディングとは、外に出て街中や自然の音などをレコーディングすることです。
このときに最も大きな問題になるのが、風によるノイズです。
マイクに直接風が当たると「ボハッ」という不快な音が録音されてしまうことがたくさんあります。
(電話をしているときも、マイクに息が吹きかかるとボッとしたノイズが聞こえることはよくあるでしょう)
フィールドレコーディングでは「ウィンドスクリーン」というアイテムを使います。
(ウィンドシールドという呼び方もあります)

ウィンドスクリーンは、マイクに被せて使用します。
このウィンドスクリーンさえあれば、スマートフォンだけでキレイなレコーディングができます。
どのウィンドスクリーンを買えばいい?
ウィンドスクリーンは、製品によって性能が異なります。
そのため、今回は以下3つの製品をスマートフォンに取り付けて比較していきます。
Rycote社のウィンドスクリーン
ZOOM社のウィンドスクリーン(ZOOM H2n用)
ZOOM社のウィンドスクリーン(ZOOM H6用)
ウィンドスクリーンの効果を比較してみよう(風の音)
比較の結果、風に対して最も効果があったのはZOOM社のH6のウィンドスクリーンでした。
レコーダーを変えて比較してみよう(いろいろな音)
次は、最も効果があったZOOM H6用のウィンドスクリーンを付けた状態で、日常のさまざまな音を録音してみます。
(シンクを流れる水の音、ひげ剃り用シェーバーの音、人間の声)
今回はレコーダーとして、Galaxy S7(スマホ)、iPhone 7(スマホ)、ZOOM H2n(ハンディレコーダー)の3つを使って比較します。
3つのレコーダーを比較すると、スマートフォン「Galaxy S7」が全体的に最もクオリティが高いことがわかりました。
しかし、人間の声をレコーディングするときはiPhone 7の方がクオリティが良かったです。
他にも、ひげ剃り用シェーバーの低音域がしっかり録れているレコーダー、高音域が目立つレコーダーなど、レコーダーによって音の録れ方はさまざまでした。
おすすめのウィンドスクリーン
最後に、今回の比較で使用したウィンドスクリーンを含め、おすすめのウィンドスクリーンをご紹介します。
おすすめのフィールドレコーディングアイテムまとめ
いずれにしても、ウィンドスクリーンさえ付けておけば、どのスマートフォンでも比較的キレイな音でレコーディングできることがわかりました。
フィールドレコーディングは誰でも手軽にはじめることができ、録った音で作曲することもできますので、ぜひチャレンジしてみてください。
フィールドレコーディング+作曲におすすめのプラグイン
自分の身の回りの音(生活音)をスマホで録音し、録音データを作曲に活用するには、XLN Audio社の「Life」がおすすめです。
このプラグインは、自分で録音したデータからドラムで使えそうな音を自動的に切り取り、さらにドラムのパターンまで自動で作成してくれる超便利なアプリです。
スマホアプリ版がありますので、スマホアプリで録音→その場でパソコンのDAWに送信し、すぐに制作をはじめることができます。
フィールドレコーディングや身近なモノの音を使って楽曲制作をしたい人は、ぜひご活用ください。
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