音楽制作で重要な4つのTips ~プロダクション編 Part2~
- 2019.04.23
- 2024.07.19
- 作曲全般
10年近く海外で活躍する音楽プロデューサーが、音楽制作で使えるTipsを紹介してくれるこのシリーズ。
今回はDAWでの音楽制作における「プロダクション編Part2」です。
より良い楽曲にするためのテクニックについて中心に話してくれました。
「曲をもっとブラッシュアップさせたい」
このようなお悩みをお持ちの方に必見の内容です!
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1.オートメーションをたくさん使おう
オートメーションは、多くの効果をもたらします。
ちょっとしたオートメーションの場合だと、例えばフェードインで楽曲をよりスムーズに、生き生きとした感じに仕上げることができます。
エフェクトにオートメーションをかければ、楽曲中のつまらない場所にちょっと刺激を加えることができます。
どのように使うかは制限はありませんが、DAWには制限があります。
DAWの中には、パラメーターにアサインされたフィルター効果に対し、どれぐらいオートメーションをかけるか決められるものもあります。
1つのミキサーチャンネルから別のミキサーチャンネルへのフィードをオートメーション化できるものもあります。一方で、この機能のないDAWもあります。
2.「レイヤー」を使って、独自のドラムサウンド作りを学ぼう
パンチのあるハイエンドなキックや低音がよく響くキックが好きなら、その2つを同時に鳴らし、それぞれのいらない帯域をEQでカットしてみましょう。
これは新しい&独自のドラムサウンドを作るのに有効で、”史上初めて作られる音の組み合わせ”となります。
この方法は私もよくプロデュースするときに使っています。
ドラムの波形の尾の部分や、別のドラムサウンドのトランジェント部分(アタック部分)を切り取ったりしていますね。
結構難しい作業で、うまくフィットしないサウンドもいくつかあります。
でも、面白い方法であり、面白い結果をもたらします。
ちなみにドラムサンプルの波形編集についていうと、オープンハイハットのサンプルの尾の部分を切って、トランジェント部分を残すと、ビートで使えるサンプルになります。
「ジャジーなハイハット」を知ってますか?
ハイハットの音のうち、トランジェント部分を鳴らした後、すぐ尾の部分を連続して鳴らす感じです。
これで、同じハイハットの音で2つのバリエーションを使えるようになります。
この2つのサンプルを使えば、より調和したサウンドに仕上げることができます。
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3.レイヤーはメロディー要素にも使える
レイヤーは、メロディーや和音的要素にも使えます。
空気的なパッドでレーザーのようなシンセを強調したり、プラック系シンセでキラキラしたピアノサウンドを強調したり、オクターブでメロディーを鳴らしたり、などですね。
それに応じてミキシングをすると、より素晴らしいサウンドに仕上げることができます。
4.ドラムをチューニングしよう
音程として認識できないような深いキックの音でも、音程はきちんとあります。
音程を把握したら、数値かスペクトラムアナライザー(どの音の周波数も特定の数で構成されており、この数値についてはネットで調べられます)、またはチューナーや音程分析ができるプラグインを使い、その曲のスケールに合った音程にチューニングしましょう。
ミキシングにおいては前よりフィットした音になります。
自分でこの方法に気づくのにはずいぶん時間がかかりましたが、気付いたときは、ゲームチェンジャー(大改革をもたらす人)になったみたいでしたよ。
これはどのドラムにもパーカッションにも適用できます。
ピッチを何十も変えたりなど、元のサウンドからよほど離れた音にならない限りは、オリジナルのサウンドと近い音で済みます。
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まとめ
今回はこれら3つについてのお話でした。
「レイヤーを使って、独自のドラムサウンドを作ろう」
「レイヤーを、メロディーや和音要素にも使ってみよう」
「ドラムはチューニングして、曲にフィットさせよう」
音楽理論的な話の中でも、特に打ち込みテクニックに近い解説がありましたね。
技術的に難しいものではありませんが、楽曲はよりアドバンスになるはず。ぜひお試しください!
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