アレンジ・打ち込み

【DTM】かっこいいムーンバートンスタイルの楽曲の作り方

Major LazerやDJ Snakeみたいなムーンバートンを作りたいけど、どうすればいいの?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

今回は、数々のサンプルやプラグインを販売するADSRが解説する「Major Lazerのようなムーンバートンの作り方」をまとめました。

今回参考にする曲はこちら↓

DJ Snake&ジャスティン・ビーバー「Let Me Love You」

DJ Snake - Let Me Love You ft. Justin Bieber

Major Lazer & DJ Snake「Lean On」

Major Lazer & DJ Snake - Lean On (feat. MØ) [Official Lyric Video]

Major Lazer「Cold Water」

Major Lazer - Cold Water (feat. Justin Bieber & MØ) [Official Dance Video]

この動画では人気シンセ「Serum」やこちらのサンプルパックを使用していますが、他の音源やサンプルで代用してもOKです。

ムーンバートンの作り方1.テンポを設定

ムーンバートンの楽曲は、だいたいBPM95~110の間で作られることが多いです。

そのため、今回はテンポを109に設定します

ムーンバートンの作り方2.4つ打ちキック

次にキックを打ち込みます。

ムーンバートンでは、4つ打ちキックであることが多いです。

そのため、シンプルに4分音符ごとにキックを打ち込みましょう。

キックはピッチ感がありすぎず、カチっとしすぎず、ほどよくパンチのあるものを選びます。

1:16~1:39

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

ムーンバートンの作り方3.パーカッションを追加

次はコンガ、ジャンベ、タム、ティンバレスなどパーカッションを追加していきます

これらは、DJ SnakeやMajor Lazerの楽曲には欠かせない楽器です。

コンガとスネア

まずはコンガとスネアのコンビネーションを追加します。

高音域を少し削った状態で、どちらも同じリズム「ッッッカ・ッッカッ」を刻みます。

このように休符を含めたリズミカルなフレーズにすることで、キックが4つ打ちでもリズムが重すぎない印象になります

1:50~2:56

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

スネア Part2

また、別のスネア(さっきのスネアよりも軽く高め)をダウンビート(2拍目・4拍目)で鳴らします。

キックと同時に鳴ることで、すこしゆったりとした印象を持たせることができます。

こちらのスネアも、「カッ」と強くなりすぎないよう、EQで高音域をカットします。

3:06~3:32

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

クラップ

スネア Part2と同様、クラップもダウンビートで鳴らします。

ポイントは、クラップの音量を下げること

キックにちょっとだけアクセントが加わるぐらいにします。

3:36~4:18

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

クラッシュ

クラッシュシンバルをセクションの頭で鳴らしましょう。

特にドロップ(曲中で一番盛り上がるところ)で使うといい感じになります。

4:39~4:44

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

シェイカー

次はシェイカーです。

今回は、ADSRのサンプルパックのうちシェイカーのループ音源を使います。

この動画で使うループ音源はBPM100なので、BPM109になるようにタイムストレッチします。

また、このループのパターンもちょっと変えてみましょう。

オーディオをチョップして(切り刻んで)パターンを変えたり、いらない部分をトリミングします

5:20~6:39

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

タム・ティンバレス・ウッドブロック

タムは、ダウンビートに入れてみましょう。

ティンバレスは、よいグルーヴ感になるような場所に置きます。

ウッドブロックはランダムな位置に1回だけ置いてみます。

いろいろな場所に置いてみて、ベストな位置を探ってみましょう。

6:40~7:13

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

クラップ Part2

先ほどもクラップを入れましたが、ここではアクセントを加えるようなクラップを追加していきます。

クラップには非常に広がりのあるリバーブを使い、各小節の4拍目で鳴らします。

7:27~7:55

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

リバースクラップ

次は、クラップ音を逆再生したものを使います。

場所はクラップPart2の直前です。

使っているクラップサンプルの長さにもよりますが、だいたい3拍目裏拍ぐらいに入れます。

そうすると、クラップPart2につながるように聞こえます。

7:56~8:39

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

全体を微調整

ここまでを通して聞いてみましょう。

8:25~9:31

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

今回はなんだかクラップが多すぎる感じがするので、4小節間のうち、1・3節目だけに入れることにします。

ティンバレスとウッドブロックはもうちょっと足してもいい気がします。

ティンバレスは1小節目だけに入れていましたが、2・4小節目にも入れてみましょう。

ウッドブロックは2小節目だけに入れていましたが、4小節目の同じタイミングにも入れてみます。

このように一通り必要な楽器を入れ終わったら、全体で聞いてみて過不足がないかをチェックして微調整しましょう。

さて、これでドラムは完成です!

ムーンバートンの作り方4.コード・メロディーを追加

ドラムが出来上がったので、次はコードとメロディー類を追加していきましょう。

こちらは奥が深いので、別の記事でじっくり解説します↓

Pluck系サウンドでコードを追加

次はマリンバのようなPluck系サウンドでコードを鳴らしてみます

「タッッタ ッッタッ」のリズムで打ち込みましょう↓(9:32~10:02)

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

Strings系サウンドでコードを追加

次はStringsのようなサウンドでコードを鳴らしてみます。

「ッッッタ ッッタッ」のリズムで打ち込みます。

10:03~10:25

How To Make Major Lazer Moombathon Drum Grooves

ムーンバートンスタイルにおすすめの音源・プラグイン

今回参考にしているDJ SnakeやMajor Lazerも使っているおすすめの音源・プラグインをご紹介します。

このようにかっこいい楽曲を作るときには非常に便利で高クオリティのサウンドを作ることができますので、まだお持ちでない方はぜひGETしてください!

おすすめシンセサイザープラグイン「Serum」

今回の解説で使用したシンセサイザープラグインです。

プラグインを購入する

Serum2への無料アップデート(初代Serumの既存ユーザーの方)
既存ユーザーの方は公式サイトにログイン→「Your Account」ページからダウンロード

Serum2の新規購入はこちら(公式サイト・英語)
XferRecords社「Serum2」公式サイト

Serum2の新規購入はこちら(日本語サイト)
XferRecords社「Serum2」を購入する(楽天市場)

Serumは多くのメーカーがプリセットを販売しており、今回のテーマであるムーンバートンに特化したプリセットパックもあります↓

プリセットパックを購入する

このようなプリセットパックを購入することで、そのジャンルやサウンドの種類に合った高クオリティのプリセットを即使用することができます。

おすすめシンセサイザープラグイン「Avenger」

Vengeance Sound社「Avenger」は、特にダンスミュージックに特化したシンセサイザーです。

「そうそう、こういう音が欲しかったんだよ!」と思うような高クオリティのプリセットが多数用意されていますが、拡張パックもジャンルごとに充実しており、今回のテーマであるムーンバートン専用の拡張パックもあります。

VENGEANCE SOUND/ AVENGER 2を購入する(サウンドハウス)

Avenger専用のムーンバートンに特化した拡張パック

拡張パック「Trap & Moombahton」のデモ音源

Vengeance Producer Suite - Avenger - Moombahton & Trap XP Demo

おすすめベース音源「Trilian」

Spectrasonics社「Trilian」は、世界で最も人気のベース音源の1つです。

ムーンバートンなどのダンスミュージック用のシンセベースはもちろん、エレキベースやアコースティックベース(コントラバス)などのプリセットも充実しており、この音源を買うだけでどんなジャンルにも対応できるようになります。

ムーンバートンスタイルの楽曲の作り方まとめ

作る前はなかなか難しそうだと思っていたこのトラックも、1つ1つ分解すると「意外と簡単に作れる!」と思えたのではないでしょうか?

今回ご紹介したベーシックな部分をマスターすれば、これからいろいろな曲に応用することができます。

また、この動画の最後に出てきたコード・メロディーに関する解説はこちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください↓


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