ゲーム・映像音楽

ゲーム音楽の作り方【コツはモチーフ】

ゲーム音楽ってどうやって作ればいいの?
どうやったらゲーム音楽っぽくなる?

このような疑問にお答えする内容です。

♫•*¨*•.¸¸♪ midi music theory - aquatic ambiance, motives and midi Magic

Tristan Leonidasが解説する「ゲーム音楽におけるモチーフ MIDIの魔法」をまとめました。

言葉では表すのはちょっと難しい「ゲーム音楽らしさ」を、実際のゲーム音楽を交えて紹介します。

動画ではレトロゲームを取り上げていますが、最新のゲーム音楽にも使えるテクニックです。
※こちらの動画・記事では、メロディーにおける「モチーフ」について解説しています

ゲーム音楽を作るカギは「モチーフ」

ゲーム音楽で重要なのが「モチーフ」です。

モチーフは、かんたんに言うと「短い印象的なフレーズ」のことです。

たとえばこちら。


画像引用: 動画より

このようなモチーフをいくつか作り、それをつなげることで「曲」となります。

ちなみにこの楽譜のメロディー(モチーフ)は、伊藤賢治氏作曲、聖剣伝説の「Rising Sun」です↓

Rising Sun

モチーフをちょっと変えてみる

画像に「b1」「b2」というモチーフがあります。

「b2」は「b1」を少し変えたバージョンのことです。

一番最後の音だけ変えたり、1オクターブだけ下げたり、リズムは全く同じだけど音程だけ変えたりなどをしたものです。

これらは「派生系」として扱い、番号をつけています。

モチーフの例1 ドンキーコング「Aquatic Ambience」

ここからは、具体的にモチーフの例を見ていきます。

まずはドンキーコングの「Aquatic Ambience」。

Donkey Kong Country - Aquatic Ambience [Restored]

ストリングスはCm9を鳴らしています。

Cm9:C,Eb,G, Bb, D

そして、この5つのコードから、ベーシックな4つを使ってメロディーを作ります。

9th→3rd→7th→5th
D→Eb→Bb→G

これをすべて8分音符で鳴らします。

これでモチーフができました。

あとは、これを繰り返すだけです。

新しいモチーフを加える

しかし、モチーフをただ繰り返すだけでは単調になってしまいます。

そのため、新しいモチーフを作ってみましょう。

「a」というモチーフに対して、新しい「b」というモチーフを作ります。 

新たなcというモチーフも作ります。

こちらはc1、c2、c3と、cの派生系を作ってみましょう。

c1をコピペしたあと、音の場所を移動したり、長さを変えたりしてc2・c3を作ります。

こうして、1つの曲にしていきます。

ゲーム音楽の作曲方法まとめ

今回の内容をざっくりまとめると、このようになります。

モチーフとは?

短い印象的なフレーズ

ゲーム音楽での実用例1

モチーフを繰り返す

ゲーム音楽での実用例2

繰り返したモチーフをちょっとだけ変える

今回は聖剣伝説とドンキーコングの例が出てきましたが、ポケモンシリーズやファイナルファンタジーシリーズなどのゲーム音楽についてはこちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください↓


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