
この記事では、ドラムレコーディングにおすすめのマイクをまとめてご紹介します。
どれも世界中のプロが愛用するマイクですので、ぜひチェックしてみてください。
ドラムレコーディングのやり方ガイドはこちら🔻
これからはじめてマイクを選ぶ方へ
これからはじめてマイクを購入する方に向けて、ドラムレコーディング用マイクの選び方をご説明します。
ドラムレコーディングにはマイクは何本必要?

ドラムにはたくさんの楽器が使われているため、マイクはできるだけ多く使えるようにしておくと、よりキレイにレコーディングしやすくなります。
また1楽器・1パーツにつき1つのマイク+オーバーヘッドマイク2本を用意すると、パーツごとにトラックを分けて録ることができるため、より細かくミキシングしやすくなります。
※プロの現場では20個以上のマイクを使うこともあります
たくさんマイクを使う例
- バスドラム(イン・中)
- バスドラム(アウト・外)
- スネア(トップ・表)
- スネア(ボトム・裏)
- タム(1つにつきマイク1つ)
- ハイハット
- シンバル(1つにつきマイク1つ)
- オーバーヘッド(左右1つずつ)
これぐらいマイクを設置できると1つ1つの楽器にフォーカスしてレコーディング・ミックスしやすいのですが、必ずしもたくさんマイクを使わなければいけないということはありません。
以下の記事では「マイクを1本だけ使う方法」「2本だけ使う方法」などさまざまなレコーディング方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください🔻
ドラムにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクのどっちがおすすめ?

ドラムは他の楽器に比べてとても大きな音を出す楽器なので、基本的には突発的に大音量を出しても音割れしにくいダイナミックマイクが活躍します。
特に楽器の近くに置くマイクは大きな音量を拾うことが多いので、ダイナミックマイクを使うと安心です。
一方で、オーバーヘッドマイクは楽器から離して置くためそれほど大きな音を録りません。
また、シンバル類は強く叩かずスティックやブラシで繊細なフレーズを叩くこともあるため、オーバーヘッドやシンバル用のマイクはコンデンサーマイクが活躍しやすいです。
ちなみにドラムマイクに使えるマイクが全部セットで買える商品もありますので、同じメーカーで一気に揃えたい方はぜひチェックしてみてください。
マイクの指向性もチェックしよう

マイクには「指向性」があり、どこから来た音を拾うかが指向性によって異なります。
※上記画像のうち、オレンジ色の線の範囲内で鳴った音を拾います
カージオイド(単一指向性):マイクに対して真正面から来た音しか拾わない
オムニディレクショナル(全指向性):360度すべてから音を拾う
バイディレクショナル(双指向性):マイクの前と後ろから来た音を拾う
ショットガン(ガンマイク):より狭く遠くの音まで拾う
例えば単一指向性はマイクに対して正面から来た音しか拾わないので、周りの楽器の音を拾いにくく、マイクを向けた楽器の音だけをレコーディングしやすいです。
そのため、楽器に近づけてレコーディングする「クローズマイク」に向いています。
一方、全指向性は全方向の音をキャッチするので、オーバーヘッドマイクやルームマイクなど全体の音を録りたいときにおすすめです。
ちなみにショットガンマイクはより範囲が狭く遠くの音まで拾うので、セリフを言っている俳優の声だけ録るのに向いており、映画やドラマ撮影などでもよく使われます。
マイクは大きい方がいい音でレコーディングできる?
マイクにはさまざまな種類があり、ボーカルで使われるようなサイズのマイクもあれば、鉛筆のように細く小さいマイク(ペンシルマイク)もあります。



マイクのサイズは一般的に中に入っているダイアフラムと呼ばれるパーツで決まりますが、このダイアフラムの大きさでサウンドが異なります。
大きなダイアフラムのマイク
低音域から高音域までしっかり録れやすい。
1つの楽器ですべての音域をカバーしたいときや、どんなシチュエーションでも使えるマイクが欲しいときにおすすめ。
(基本的にはどの楽器のレコーディングにも使えます)
小さなダイアフラムのマイク
低音域よりも中〜高音域が録れやすい。
低音域があまり必要なく、中〜高音域やアタック感を重視したいときにおすすめ。
(スネア・シンバル・オーバーヘッド用のマイクや、ロックやメタルなどパンチが求められるジャンルなど)
どちらもそれぞれ特徴があるので、大きいからいい・小さいからダメというわけではありません。
マイクの大きさではなく、目的に沿ってマイクを選ぶことが重要です。
ドラムレコーディングにおすすめのマイクセット
それではここからは、ドラムレコーディングにおすすめのマイクをまとめてご紹介します。
まずは、ドラム用マイクがセットになった商品をご紹介します。
SHURE社「PGADRUMKIT ドラム用マイクロホンキット」(4~6万円ぐらい)
プロ仕様のマイク4本セットと5本セットの2種類あります。


AUDIX社「FP5」「FP7」(3~5万円ぐらい)
5本セットの「FP5」と7本セットの「FP7」があります。
とにかく安くマイクを抑えたい方におすすめです。


AKG社「DRUMSET SESSION ドラムマイクセット」(4~5万円ぐらい)
マイク7本がセットになっています。

beyerdynamic社「TG Drum Set PRO M ドラムマイクセット」(12万円ぐらい)

マイク7本セットです。
Sennheiser社「e 600 Series Drum Case」(18~19万円ぐらい)
プロ仕様のマイク7本セットです。

Audix社「DP7」(18〜19万円ぐらい)

Earthworks社「DK7」(50万円ぐらい)

プロ御用達のEarthworks社のマイクセットです。
これを使えば、最高の品質でレコーディングができます。
ドラムレコーディングにおすすめのダイナミックマイク
ドラムレコーディングにおすすめのダイナミックマイクをご紹介します。
SHURE社「SM57」(1万円ぐらい、スネアにおすすめ)

スネアの超定番マイクです。
マイクの中ではとても安価ですが、多くのプロが愛用しています。
SHURE社「SM52A」(2~3万円ぐらい、バスドラムにおすすめ)

SHURE社「BETA 56A」(2万円ぐらい、タムにおすすめ)

AKG社「D112」(3万円ぐらい、バスドラムにおすすめ)

SHURE社「Beta52A」(2万円ぐらい、バスドラムにおすすめ)

beyerdynamic社「TG I51」(2万円ぐらい、スネアやタムにおすすめ)

beyerdynamic社「TG D70」(4~5万円ぐらい、バスドラムにおすすめ)

Sennheiser社「MD 421」(6万円ぐらい、スネアやタムにおすすめ)

ドラムレコーディングにおすすめのコンデンサーマイク
ドラムレコーディングにおすすめのコンデンサーマイクをご紹介します。
Shure社「Beta 91A」(4万円ぐらい、バスドラムにおすすめ)

AKG社「C451B」(5~6万円ぐらい、ハイハットやオーバーヘッドにおすすめ)

AKG社「P170」(1万円ぐらい、シンバル類におすすめ)

AUDIX社「ADX51」(4万円ぐらい、シンバル類におすすめ)

beyerdynamic社「M90 PRO X」(3万円ぐらい)

beyerdynamic社「MC930」(11万円ぐらい、オーバーヘッドにおすすめ)

Neumann社「KM184」(ペアで22万円、オーバーヘッドにおすすめ)

audio-technica社「AT5045」(15~16万円ぐらい、オーバーヘッドやルームおすすめ)
ピアノのレコーディングにも使われる、とても繊細な音までキャッチできる高品質のモデルです。

Earthworks社「DM20」(6万円ぐらい、スネアやタムにおすすめ)

プロ御用達のペンシルマイクで、スネアやタムなどにおすすめです。
以下の人気動画でもタムに使われています。
マイクと一緒に買っておきたいアイテム
ドラムレコーディングはマイク以外に以下3つのアイテムが必要になりますので、もしお持ちでなければぜひセットでGETしてください。
マイクケーブル
多くのマイクやオーディオインターフェースはXLR接続に対応していますので、XLRケーブルも一緒に購入しておきましょう。
XLRケーブルには「オス端子」と「メス端子」がありますので、マイクとオーディオインターフェースがそれぞれどちらの端子に対応しているか確認しましょう。
(オス同士・メス同士は接続できません)
マイクスタンド・クランプ・クリップ
ドラムではさまざまな場所にマイクを設置するため、マイクスタンドやクランプ、クリップも必要になります。
短めのマイクスタンドは「ショートブームスタンド」、長めのマイクスタンドは「ブームスタンド」などと記載されていることが多いです。



スネアのトップマイクに2本使うときなど、同じ場所にマイクを同時に2本使いたい場合は以下のようなデュアルマイククリップを使うのがおすすめです。

オーディオインターフェース
使うマイクの数だけ、マイクケーブルを差し込む「INPUT」が必要になります。
(例えばINPUTが2つあると、同時に使えるマイクは2本になります。「MIC」という表記がある製品もあります。)
ドラムレコーディングはたくさんのマイクを使うことがあるため、INPUT数はなるべく多めの製品を選ぶと安心です。
高価なオーディオインターフェースが高価な理由についてはこちらで解説しています🔻
STEINBERG社「UR22C」

BEHRINGER社「UMC404HD」

TASCAM社「US-16x08」

Forcusrite社「Scarlett 18i20」

UAD社「Apollo x8P」

UAD社のオーディオインターフェースは世界中のミュージシャンから愛用されており、ハイクオリティでレコーディングができます。
(もちろんDTMなどでスピーカーから音を出すときも、高音質で再生できます)
同社のオーディオインターフェースには多数のプラグインが付属しているため、このオーディオインターフェースを買うだけでプロレベルのミキシングをすることができます。
RME社「Fireface UFX III」

プロ御用達のオーディオインターフェースです。
これから本格的にドラムレコーディングをやっていきたい方やプロを目指している方、プロの方におすすめです。
以上でドラムレコーディングにおすすめのマイク・アイテムのまとめは終了です。
当サイトでは他にもドラムに関するさまざまな知識やテクニックをまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください🔻