REC機材

【歌ってみた・バンド】おすすめボーカル用マイクTOP10!

歌ってみたやバンドのレコーディングに使うマイクはどうやって選べばいいの?
おすすめのマイクはある?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

数々の音楽機材レビュー・ガイドを配信しているTHE WIRE REALMが教える「ボーカルレコーディングに最適なマイク TOP10」をまとめました。

この記事ではそのうち「ボーカル用マイクでおすすめの製品 TOP10」に関する部分をまとめています。

前編

前編をお読みいただいてから今回の記事をご覧いただくと、マイクの知識がぐんとアップし、自分にとってベストなマイクを選べるようになります。

はじめに

はじめに、今回ご紹介する製品を安い順に並べてご紹介します。
(時期や販売店によって、価格は前後します)

10.Behringer C-1(8,000円ぐらい)
6.MXL 770(1万円ぐらい)
2.Audio-Technica AT2035(2万円ぐらい)
7.RODE NT1-A(3万ぐらい)
4.Blue Microphones Bluebird(35,000円ぐらい)
9.AKG C214(4万円ぐらい)
5.Shure SM-27-SC(4万円ぐらい)
8.sE Electronics sE2200a II(5~6万円ぐらい)
3.Neumann TLM-102(8万円ぐらい)
1.Rode NTK(10万円ぐらい)

そえrでは、1つずつ解説をしていきます!

おすすめマイク1.Rode NTK(10万円ぐらい)

RODE社「NTK」を購入する(サウンドハウス)

このマイクはとても頑丈に作られており、温かくクリアなサウンドで録ることができます。

丁寧に扱っていれば何十年も使える製品ですので、この値段を払う価値は十分にあると言えるでしょう。

1inchダイアフラムを使っており、クラスAの回路(高クオリティのアンプを内蔵)、広範囲の周波数帯域に対応しています。

ダイアフラムの解説

また付属品も豊富で、ケーブルやアダプターも付いており、オーディオインターフェースがない場合に使う専用アダプタも付属しています。

つまり、箱から出せばすぐレコーディングできるのです!

このRode NTKは、宅録からセミプロ用スタジオにまで、幅広く使える・使われています。

おすすめマイク2.Audio-Technica AT2035(2万円ぐらい)

NEUMANN社「TLM 103」を購入する(サウンドハウス)

オーディオテクニカは、THE WIRE REALM(解説者)も推しているブランドの一つです。

こちらのモデルは最もよく知られているモデルの一つですが、単一指向性の大きなダイアフラムを使用しているコンデンサーマイクで、ノイズを軽減し、クリアに且つパリっとした音でレコーディングでき、高プレッシャーレベル(SPL)に耐えることができます。

こちらはボーカルレコーディングの中でも最もコスパがいいマイクの一つで、必要な時はスイッチ一つでハイパスフィルターが使えます。

また、フラットなフリーケンシーレスポンスのため、音の再現性が非常に良いです。

つまり、変に薄っぺらいエフェクトがかかったり、ある周波数だけが極端に大きく録れたりしない、ということです。

ボーカル以外にも使えます

ちなみに、こちらはアコギやストリングスなど、その曲でも特に目立たせたいパートのレコーディングにも使えます。

別のモデル「AT2020」と比較すると?

USB接続のAT2020というモデルも非常に評価が高いですが、このAT2035の方が少し高クオリティで、且つXLR接続のマイクなので、よりプロっぽくレコーディングすることができます。

もし予算があるのであれば前述のRODE NTK、そこまで予算がないのであればAT2035をおすすめします!

おすすめマイク3.Neumann TLM-102(8万円ぐらい)

NEUMANN社「TLM 102」を購入する(サウンドハウス)

車に例えると、Neumannは「マイク界のポルシェ」と言えます。

そしてこの「TLM-102」は、ボーカルレコーディングに使うマイクの中でも少し値段が高いマイクの一つです。

クオリティに関して言えばズバ抜けて良く、文句なしです。

値段の高ささえ乗り越えれば、手に入れた後は「最高の品質を得た」と満足すること間違いなしです。

6khz以上はややブーストされますが、ものすごく音に変化があるわけではなく、場合によってはいい音で録れることもあります。

また144dBの高SPLに耐えられるので、ドラムなどのレコーディングにも使えます。

加えてどの周波数帯域もしっかりとらえるので、前述のRODE NTKよりも少し値段が高くなっています。

お値段は少し張りますが、これを手に入れられれば、そのクオリティに満足することは間違いないでしょう。

おすすめマイク4.Blue Microphones Bluebird(35,000円ぐらい)

長い年月を経て、より多くのミュージシャンたちがBlue Microphonesを使うようになりました。

このモデル「Bluebird」は、コンデンサーマイクの中でもよいクオリティのマイクの一つです。

最初は「50年代っぽいサウンドで録れる」と、そのヴィンテージ感で話題になりました。

前述のRODE NTKと同様クラスAのアンプを使っており、単一指向性マイクで、幅広い周波数帯域に対応しています。

このモデルの良さは、何と言っても購入時にショックマウントとポップフィルター、そしてケースが付属していること。

これらのアクセサリーが付属していることを考えると、かなりお得でしょう。

NTKやTLM-102ほどのクオリティではないので、「中間クラス」のマイクと言えます。

Blue社「Bluebird SL」のマイクの在庫がない場合

もし「Bluebird SL」の在庫がない場合は、以下2つのマイクがおすすめです。

Blue「ember」
1万5000円程度で初心者の方におすすめ

おすすめマイクを購入する

「Yeti」
2万円程度で、ゲーム配信などでもよく使われているモデルです

おすすめマイク5.Shure SM-27(4万円ぐらい)

NEUMANN社「TLM 103」を購入する(サウンドハウス)

Shure SM-27も、人気のボーカルマイクの一つです。

Shureといえば、SM58やSM57が人気ですが、こちらのコンデンサーマイクは、その全体の透明感やクオリティで言えば、群を抜いているモデルです。

フラットなフリークエンシーレスポンスに加え、ステージ・ライブでも使える万能さが特徴。

また、スイッチ一つでローカットフィルター(不要な低域を自動でカット)することもできます。

「RODE NTKよりも安いマイク」という観点から見ると、先ほどのBluebirdよりも少しだけクオリティが高いです。

ボーカル以外にも、ドラムやアコギ、エレキギターなどをレコーディングしたいという方には特におすすめです。

万能で、幅広い用途で使えます。

おすすめマイク6.MXL 770(1万円ぐらい)

NEUMANN社「TLM 103」を購入する(サウンドハウス)

MXL 770は、1万円以下クラスのコンデンサーマイクの中でもベストな一品です。

評価も高く、アンティークっぽさが特徴的です。

金メッキ加工のダイアフラムで、しっかりとした音が録れます。

スイッチで不要な低域をカットでき、-10dBのパッド機能もあります。

内蔵されているFETプリアンプは、他のクラスAのマイクとは少し異なりますが、ほんの少ししか差が出ないので、問題ありません。

まさにコスパ最強!

プロっぽい音で録りたいけど、お金ないんだよな…という方にうってつけのマイクです!

おすすめマイク7.RODE NT1-A(3万ぐらい)

RODE社「NT1A」を購入する(サウンドハウス)

こちらは、先ほどご紹介したRODE NKTよりも少し安いモデルのマイクです。

NT1-Aは、ボーカルレコーディングやポッドキャストのレコーディングの中でも非常に人気のモデル。

下記で紹介している「アニバーサリーパッケージ」なら、必要なアクセサリーが全て付属しています。

1inchのダイアフラムに、ワイドなダイナミックレンジで、単一指向性。

スペックを見るとかなり標準的ですが、この価格でこれだけのスペックなのはかなり珍しいです。

おすすめマイク8.sE Electronics sE2200a II(5~6万円ぐらい)

こちらは先ほどまでのビッグネームとは違いあまり知られていませんが、クオリティはとても良いです!

1inchの大きなダイアフラムを内蔵したコンデンサーマイクで、2012年発売と、少し新しいモデル。

このモデルの魅力は何と言っても「指向性がマルチパターン」であること。

つまり、無指向性・全指向性、単一指向性、双指向性、これら3つの指向性を切り替えて使えるのです!

とても便利ですが、ほとんどの場合はマイクの目の前に立って録音すると思うので、人によってはあまり重要な機能ではないかもしれません…

しかし、ドラムなど、様々な方向から音を録音する必要がある場合にはとても便利です。

フラットに、クリアに、そしてしっかりとレコーディングできます。
※「sE2200a II C」は「sE2200」の最新版です。

おすすめマイク9.AKG C214(4万円ぐらい)

AKG社「C214」を購入する(サウンドハウス)

AKGの製品は、「おすすめのマイク」関連の記事にはいつも出てくるぐらい定番です。

こちらのマイクは前述のsE2200aよりも少し値段が張りますが、とても使えるマイク。

SPLはほぼ最高値にあたる156dBなので、非常に大きな声で歌うボーカリストのレコーディングでも問題ありません。

また、ローカットフィルターに加えて20dBのPadの切り替えもできるため、マイクに近づいてレコーディングしたい場合でも安心です。

しっかりフリークエンシーレンジに対応しているため、ボーカルや全体のサウンドデザインをしっかり表現できます。

また、付属品としてケース・ウィンドスクリーン・ショックマウントが付いています。

そのため、買った日からすぐプロのクオリティでレコーディングできます!

おすすめマイク10.Behringer C-1(8,000円ぐらい)

AKG社「C214」を購入する(サウンドハウス)

最後にご紹介するのは、今回ご紹介した中でも特にお財布にやさしいこちらのマイク。

宅録したい人、とりあえずレコーディングやボーカルの練習をしたい人など、様々な場面で使えます。

FETアンプ内蔵、しっかりとしたSPL、そしてこの驚きの低価格に対して欠点が少ないのが魅力。

まさに、宅録・ポッドキャストのレコーディング・ゲームなど、幅広い場面で使えます。

ポップスのボーカルではそこまでプロ感は出ませんが、ミックスする人には「これが1万円以下のクオリティだ」ということはわからないぐらいのレベルの高さです。

とにかく安いマイクが欲しいという方にはもってこいの製品です!


以上がおすすめのマイク10選でした!

マイクを選んだ後は、このマイクの力を最大限活かせるように「レコーディングの仕方」と「オーディオインターフェースの選び方・知識」について、サクっと勉強してみましょう。

また、他の音楽プロデューサーが選ぶ「おすすめマイク」もチェックしてみると、さらにマイクについて知識が深まります↓


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