RECのコツ

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

今回は、マイクメーカーとしておなじみのRODEが解説する「アコースティックギターをレコーディングする3つの方法」をまとめました。

「マイクを1本使う場合」と「マイクを2本使う場合」をどちらもご紹介しますので、これからアコースティックギターのレコーディングにチャレンジしてみたい方、もっとキレイに録音したいと思っている方はぜひご覧ください。

アコギのレコーディング方法1:12フレット付近(マイク1本)

アコギのレコーディング方法1つ目は、マイク1本を使って12フレット付近でレコーディングする方法です。

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM

ギターの12フレット付近に対して直角の位置+ギター本体から15cm〜30cmほど離れたところにマイクをセッティングします。

ギターの胴鳴りやピック・弦の音が直接的すぎない程度にレコーディングできるので、全体的にバランスのいいサウンドになります。

日本でも人気の高い「RODE NT1」を使ってレコーディングすると、このようなサウンドになります。

1:53~2:06

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

RODE NT1の購入はこちら

レコーディングするときの注意点

ギターホール(ギターに空いている穴)に近づけてしまうと、中低音域〜低音域を多く含みすぎてしまい、音がボワボワと濁ってしまいます。

2:15~2:29

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

アコギのレコーディング方法2:ブリッジ付近(マイク1本)

アコギのレコーディング方法2つ目は、マイク1本を使ってブリッジ付近でレコーディングする方法です。

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM

ギターのブリッジに対して直角に、30cmほど離れたところにマイクをセッティングします。

このようにするとピックの音や弦の音、指弾きしたときの音がはっきりするので、よりパーカッシブに明るく、アタック感の強いサウンドになります。

3:27~3:40

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

ブリッジにもっと近づけると、指弾きしたときの質感がよりクリアになります。

4:01~4:15

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

アコギのレコーディング方法3:XY(マイク2本)

アコギのレコーディング方法2つ目は、マイク2本を交差させるようにしてレコーディングする方法です。

いわゆる「ステレオマイキング」と呼ばれるもので、これまでご紹介した2つの方法よりも少しセッティングに手間がかかりますが、より空間(部屋)や広がりのあるサウンドをレコーディングするのに適しています。

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
上から見た図:https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM
アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
横から見た図:https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM

2本のマイクを90°(直角)にセッティングし、片方のマイクをもう片方のマイクの上に載せるようにセッティングします。

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM

1つ目のレコーディング方法と同様に、12フレットに向けて15~30cm離してセッティングします。

アコースティックギターをキレイに録音する3つの方法【レコーディングのコツ】
https://www.youtube.com/watch?v=XIprzCsQeBM

RODE NT5を2本使ってレコーディングすると、このようなサウンドになります。

5:22~5:35

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

RODE NT5の購入はこちら

NT5よりも少しお手頃な「M5」の購入はこちら

マイクを2本使っているため、レコーディングできるオーディオデータは2トラックになります。

それぞれPanを左右に振ると、広がりのあるサウンドにすることができます。

さらにリバーブを少しかけると、さらに広がりのあるサウンドになります。

5:51~6:04

3 Mic’ing Techniques for Recording Perfect Acoustic Guitar

ギター1本だけで空間や広がりを出すことができるため、ギターをメインにしたい楽曲ではこの方法がおすすめです。

2本以上のマイクを使うときの注意点

このように複数のマイクを使うときは、位置や角度、距離によって位相の打ち消し問題が起こりやすくなります。

RODEでは「Stereo Bar」という製品を発売しており、これを使うと距離や角度を把握しながらレコーディングすることができます。

このような製品を活用しながら、どの位置だとどのような音になるのか、位相の打ち消しがないかどうかを確認しながらレコーディングを進めましょう。

おすすめのマイク機材まとめ


当サイトでは他にもレコーディングのコツについてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓


人気記事

1

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

シンセのLFOとは? 2

今回は、Underdog Electronic Music Schoolが解説する「シンセの学び方」をまとめました。この記事では「基礎編」として、シンセを使いこなすために最低限必要な知識をやさしく解説していきます。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

5

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

6

今回は、Spliceが解説する「自宅の音響を整える方法」をまとめました。スピーカーを使ってDTMをしている音楽のプロが必ず行っているのが、部屋の音響を整えることですが、質がいい吸音材ほど値段が高く、数万〜数十万円する製品も少なくありません。そこでこの記事では、できるだけ安価に音響を整える方法を3つご紹介していきます。

7

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

8

この記事では、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連本をご紹介します。Kindle Unlimitedは、月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスです。月に1冊読めば元が取れるので、2冊以上読むと非常にお得です。ぜひこの機会に登録してみてください!

9

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

10

ボーカルの録音に使うリフレクションフィルターって必要? 何のために使う?今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。リフレクションフィルターはどのような効果があるのか?をまとめました。よくアーティストのレコーディング風景で見られるリフレクションフィルターは、マイクの後ろにつけるアイテムですが、この効果をご紹介します。

-RECのコツ