今回は、New Jazzが解説する「ジャズ即興をするための10ステップ」をまとめました。
この記事ではPart3として、レベル8からレベル10までの練習をご紹介します。
ジャズピアノ初心者のための即興練習
これからジャズピアノの即興をはじめたい方、すでに始めているけどもっとステップアップしたい方のために、レベルを10段階に分けて練習方法を解説しています。
ご自身の今のレベルに合わせて、ぜひ毎日練習を続けてみてください。
※当サイトの方で、説明の該当箇所から動画が始まるように動画を掲載しています。「文章を読む→YouTube動画をクリックして再生する」のサイクルで、練習をお楽しみください。
レベル8:5本の指を使って弾いてみよう
レベル8では、5本の指を使って弾く練習をします。

レベル7では中指を使いませんでしたが、レベル8ではこの指も使って弾いていきます。

親指:ド
人差し指:ミ♭
中指:ファ
薬指:ソ
小指:シ♭
この指の形のまま、すべての音を半音ずつ上げて弾いてみましょう。
慣れてきたら、これまで練習してきた要素を取り入れてみましょう。
・レベル3で練習した「スイングのリズム」
・レベル4で練習した「アクセント」
・レベル5で練習した「ブレイク」
・レベル7で練習した「半音ずつ移動」「mi3ずつ移動」「完全5度ずつ移動」
(同じくレベル7で練習した「スタートの位置を半音上げる」もやってみる)
一部の音だけ抜いて弾いてみよう
ここでは「5本の指で弾く」というテーマで練習していますが、「5本の指を使う=5つの音を必ず全て弾かなければいけない」ということはありません。
実際のプレイでは、頭の中に5つの音のセット(ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭など)を思い浮かべていても、一部の音を抜いて演奏することがあります。

例えば、5本の指で「ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭」を弾くとき、3番目と4番目の音を抜いて=中指と薬指で弾く音を抜いて演奏してみましょう。

弾く音のセットが変わっても…例えば「ソ,シ♭,ド,レ,ファ」と弾くときも、3番目と4番目の音を抜いて=中指と薬指で弾く音を抜いて演奏します。
「2音だけ弾く」というパターンもチャレンジしてみましょう。

実際に弾くのは2音だけですが、指は5音すべて弾くときと同じ形にしたままにします。
さらに、1音だけに絞って弾く練習もしてみましょう。



この練習では、「同じ場所(指)を2回以上連続して弾かない」というのがポイントです。
2番目の音だけ弾くとき、3番目の音だけ弾くとき…など、弾く場所をランダムに変えてみましょう。
練習のポイント
この練習のときも、しっかり「5つの音」は頭と手の形で意識しておくことが大切です。

1音しか弾かないからと言って、上の画像のように使う指だけ伸ばすような手のフォームにしないように注意しましょう。
すべての指を鍵盤にしっかり置いておくことで、より速い演奏がしやすくなります。
レベル8まとめ
・5本指&5つの音を意識しながら弾いてみよう
ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭の手のフォームで
・半音ずつ移動、マイナー3rdずつ移動、完全5度ずつ移動してみよう
・ランダムに一部の音を抜いて演奏してみよう
手のフォームが崩れないこと、同じ指を2連続で使わないことを意識しよう
レベル9:フレーズをリピート弾いてみよう
レベル9では、フレーズをリピートして弾く練習をします。

まずは、このようなシンプルなフレーズから始めましょう。
ミ♭ ファ ミ♭ ド ミ ド
かんたんなフレーズを作ったら、次は同じフレーズ(同じ手の形・パターン)で、半音上げたり下げたりして弾いてみましょう。
ミ ファ# ミ ド# ミ ド#
この練習では、「どの音の高さになっても、手のフォームがキープできていること」がポイントになります。
新しいフレーズを作ってみよう
次は、また新しいフレーズにチャレンジしてみましょう。
とても短いフレーズを自由に作り、それをいろいろな音の高さで演奏することで、お気に入りのフレーズを自分で作る練習をすることができます。
この練習を繰り返すと、だんだん「自分が好きなリズムのパターン」「自分が好きな音の組み合わせ」などがわかるようになり、やがて「自分のスタイル」を見つけることができるようになるでしょう。
レベル10:楽しんで弾こう!
ここまでたどり着いたみなさん、おめでとうございます!
みなさんはもう「レベル10」のプレイヤーです。

ここまで来たら、あとは「楽しんで弾く」ということが最も重要になります。
「楽しむ」ということは、音楽をするモチベーションになるからです。
この下に練習用のバッキングトラックを掲載しますので、自分の耳をよく使いながら、これまで練習してきた内容を振り返り、即興演奏を楽しみましょう!
練習用バッキングトラック(BPM80、スロースイング、Cメジャーキー)
練習用バッキングトラック(BPM160、ファストスイング、Cメジャーキー)
ちなみに、これからジャズピアノをはじめてみたい方や真剣に極めたい方にはシアーミュージック教室とEYS音楽教室がおすすめです。
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